homesupersonics blog20140624post
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“SCRATCH YOUR WORLD”収録曲解説 by TARO SOUL⑪
2014.6.24 18:23:09
さて、アルバム収録曲リリック解説もいよいよ佳境に差し掛かってきました。
今回、解説するのは、、、
“アイツ”
この曲については、既にIZOHから解説がありました。
https://starplayers.jp/supersonics-blog/2014/06/12/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%A8%E3%81%AF/
込められた想い、気持ちについてはこちらを読んでもらえればと思いますが、
折角なので、俺からも少し。
まず、SUPER SONICSにおいて、俺にとってIZOHは単なるバックDJではなく、相方なわけで、
しっかりライブでもIZOHの表現てのをしてもらってる。
そして、アルバムを作る以上、音楽的な演奏の側面にとどまらず、
IZOHの表現、メッセージが直接反映された曲があっても良いんじゃないかと思いまして。
普段からIZOHは口数は多くないけど、喋るとパンチライン吐くし、
物凄く主張のある男だから、IZOH語録的な曲あったら面白いね、という話は元々していた。
で、今回、IZOHが書いた文章を俺がラップのリリックに組み立てるという作業で、曲を作りました。
今まで、人が歌う曲の詞を書いて、ラップ指導したり、
自分の曲でfeatで歌ってもらうシンガーさんのために、歌詞とメロディーを作ったりというのはありましたが、
こういうのは初めてで新鮮でした。
HIPHOPは一人称の音楽だけど、
他ジャンルではごく普通にありますよね。
作詞家が入るのともまた全然別で、
例えば、ポールマッカートニー作詞の曲をジョンレノンが歌うとか、
マーシー作詞でヒロトが歌うとか。
そういうノリは面白いと思ったし、
SUPER SONICSならアリだし、今後もやってみたいと思いました。
そして、
やはりストーリーテリング的な切り口になったリリックがこちら。
---------------------------
ろくに飯も通らないノド 陸の孤島 自らを追い込むその男
運命を乗せたまま回転しない 車輪
※タロット等にもあるように、「運命」と「車輪」は対で語られることが多い。また、
ターンテーブルのことは、the wheels of steel(鋼の車輪)と表されることが多い。
残酷に過ぎ去る 時間ばかり
悔し涙の数だけ増えた 壁に拳の痕
※本人も言ってるように、ガチでIZOHの部屋には拳の痕があります。
負けるのが怖い 何故こんなライフ
誰かに望まれたわけでもないのに
強ければ勝ち 弱ければ負ける 自然の摂理
※これはIZOHから引用の指示がありましたが、るろうに剣心の志々雄真実のセリフです。
戦う男の背中に魅せられ 勝つことで己を証明したくて
※IZOHがDJを志したキッカケは、TVで流れたDJ HONDAさんのドキュメンタリー。
俺も15,16歳の頃、見ました。
「最大の敵は自分」なんて美談より
ぶっ倒してえ相手がいる
「音楽は音楽だし壁なんてない」?
けどずっとHIPHOPだったし 金なんてない
-hook-
Here is a story that must be told
about アイツ…
※声ネタとしても使ってる引用元は、映画「Wild Style」のDouble Troubleのラップ。
すがらなかった者にのみ 神の閃き
生み出した6分の奇跡
※DMCシングル部門のルーティーンの規定時間が6分。
回りだしたアイツの運命の車輪 もう誰にも止められやしない
ずっと立ちたかったTop Of The World
けど富やfameには興味はねえ
華やかなparty lifeじゃ生まれえないアートにこそ一番の愛着
All I Need Are 2 Turntables 戦い続け掴んだ夢を
※IZOHによるNasの”One Mic”ルーティーンより引用。
辞めてった仲間 今は亡き母にも胸張れる 間違っちゃなかった
アイツは感謝した また戦いの始まりさ
新たな夢を追いかける タンテと向き合う
そう 死ぬまで
TARO SOUL
profile
このBLOGについて
スーパーソニックスメンバー、スタッフが書き込み、スタープレイヤーズ社が管理しております。
SUPER SONICS(スーパー・ソニックス)
2012年結成。ソウルフル・ラッパー「TARO SOUL」とワールドフェイマス・ターンテーブリスト「DJ 威蔵」からなるヒップホップ・グループ。09年よりライブ・パートナーとして、革新的な音楽像を模索し続けた二人がグループを結成。作品をクリエイトする。
TARO SOUL
05年の「太郎 & KEN THE 390」としてのインディーズ・デビュー以降、ソウルフルなラップを武器に、数多くの人気メジャー・アーティスト作品に参加。08年にはソロ・アーティストとしてメジャー・デビューを果たした。
DJ 威蔵 (DJ IZOH)
ヒップホップ・スタイルにこだわるターンテーブリスト。世界大会入賞歴多数。2012年世界最大のDJバトルイベント『DMC World Final 2012』で優勝。第28代世界チャンピオンに輝く。
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official twitter
@supersonics2012
TARO SOUL official twitter
@TAROSOUL
DJ IZOH staff twitter
@DJ_IZOH
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