homesupersonics blog9
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人間交差点2018
2018.5.14 17:15:56
今年の人間交差点は俺のDJ人生の中でも特別な日になりました。
DJとは歌い手にとってあくまでバックDJであり、皮肉を言う訳じゃないがラッパー達のLIVEの中では光のあたりにくい存在。
だが俺はターンテーブリストとしてDJだけでのSHOWをずっとやってきたし、人間交差点のようなFESでもちゃんとDJPLAYだけでエンターテインメントができると思ってた。
それを可能にできた存在こそ、今回の相棒DJ KENTARO。
KENTAROとは18歳くらいの頃からの仲。当時のDJバトルで何度か対戦もしたし一緒に練習したりもしてた。
そして2002年のDMC WORLDでKENTAROが優勝し、日本のターンテーブリズムのレジェンドになった。その後の活躍も含め最強だった。
そこからの俺も含め、DMC日本代表達はKENTAROに続けと必死に優勝を狙って世界で戦ってきたが、ずーっと後一歩で負けていた。
みんなあの男の背中を追ってた。俺は歳がタメってのもあって余計に意識をしてた存在。
んで10年たった2012年にようやく俺が二人目のシングルCHAMPになれたわけだが、その後のDJ Lifeで俺とKENTAROが一緒の現場になることはあんまなかった。
KENTAROはNo wallなスタイル、俺はHIPHOPスタイル。
自分も世界穫ったわけだし、もはや別に意識はせず自分でやりたいように自分のやりたい世界でHIPHOPをやってきただけ。
でもバトル現役のころはたしかに、いつか俺も世界穫ってKENTAROとチャンピオンJK着てSHOWやりてえなーってよく思ってた。
その時の気持ちをこの写真見て思い出した。
あー、俺あの頃ほんとに意識してたわ、KENTAROスタイルが主流になったけど俺はあいつとは違うスタイルで世界穫るとか、あいつのパクリは絶対しないとか。
自分の中で感慨深いなこの写真。
18歳で出会って違うスタイルでやり続け、36歳のおっさんにもなって初めて一緒にPLAYできたし、しかもLIVE中心のFESでDJだけによるSHOWCASEができた。
そういった意味で今年の人間交差点は俺のDJ人生の記念すべき日になったと思います。
人間交差点、RHYMESTER、KENTARO、そして見てくれたお客さんにも本当に感謝です。
これからもまたKENTAROとはSHOWとかいろいろやっていきたいですね!
適当にご期待しててください!w (別にDMC TEAM部門とかは狙ってないよ)
それではまた!
izoh
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TURNTABLE ORCHESTRA
2018.3.24 20:19:15
ご無沙汰しています。
久々の投稿ですが、ターンテーブリストとしてしっかり書かなければならない動画ができたのでご紹介いたします。
https://youtu.be/JGWuyMKT8wU
総勢30人のターンテーブリストによる世界初のTURNTABLE ORCHESTRAが完成しました。
使われている機材は全てTechnics、そしてレコードはアナログです。
ターンテーブリストなら絶対こういうのができる、ってずっと前からみんなが思ってたことがこうして実現したわけです。
まずはこの企画に参加できたことに感謝です。
練習期間は二日間、本番1日。
短いと言えば短いですが、予想以上にハードな撮影でしたね。
それぞれのDJが出す音は、タイミングが非常に細かい。
自分のパートを覚えるのはまあそんなに難しくはなかったんですが、いざ全体で合わせてみるとなっかなか上手くいかない箇所が結構ありました。
そして床に座ってるDJたち(俺も)はとにかくケツと腰が痛い。w
こちらのメイキング映像はその様子が見れます。
https://youtu.be/J2KK3vqJqog
楽器ではないターンテーブルを楽器のように扱うことがターンテーブリズムであり、何よりも楽しい遊び。
ずっと俺らが誇りに思ってきたアート。
これからも永久にこの芸術が残っていってほしいですね。
俺らが辞めなければそれは可能です。
見た方々は、是非ともこのターンテーブルアートとそれを表現するターンテーブリストを見守って応援していってください。
また何年か先、これ以上のアートが作り上げられるかもしれないからね。
TURNTABLEとRECORDに感謝!
ではまた!
izoh
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DMC JAPANFINAL 2017
2017.8.27 17:19:07
今年もDMC JAPANFINALジャッジしてきました。
こういう総評っていつも長ったるい文章になっちゃうんだけどね、ご了承ください。
あとあらかじめ書いておきますがこのブログには俺の本音が多く詰まっています。
気に食わない場合はすいません。
まずはBATTLE部門。
ディフェンディングのFUMMYをだれが止めれるかってのが注目だったけど、DOM-AUTOくんや諭吉、SENCE BEATSなどの実力的に申し分無い面々が名を連ねてたし、緊張感ありましたね。
まあFUMMYはさすがに素晴らしいリズムキープ力のジャグリングとかなりレベルアップしたスクラッチ、他とはあきらかに抜きん出ていたエンターテインメント性で、結構あっさり決勝まで行ってた。
対するのは、ずーっと辛酸をなめてきた越谷が誇るベテランテーブリストの諭吉。
一回戦から、得意の独特な高速ビートジャグリングを武器に強敵をぶっ倒して決勝へ。
決勝のFUMMYも正直凄い良かったしノーフェーダーの部分なんかは俺かなり好きだったが、諭吉の1本目のジャグリングの展開がかなり素晴らしかったのと、やはり2本目でしょ。
あのnext episodeを再現したネタはまさに閃きのルーティン。
アナログレコードというデジタルよりも絶対的に限られた音でのあのアイデアは単に練習量とかだけではなく、ずっとアナログに向き合ってきた経験と頭脳でなせる業。
苦労を知ってる分、ついに完璧な諭吉を見ることができてグッときました。
越谷の誇りです。
そしてシングル部門。
毎年のことですが、上位のレベルはかなり均衡だったと思います。
自分の中でRENA、SHUNSUKE、松永、ANONYMOUSらがギリギリの勝負でした。
優勝した12歳のRENAは、東海予選でもみたけどほんとに成長がやばい。勝つために必要な技術を一番完璧に持っていたDJだと思います。
若いからこそ、他のどんな誘惑に目もくれず練習できる集中力であそこまでいけるんだなと。
大人が、若者というか子供を見習うべき所かもしれませんね。凄いですよあれは。
ただ、松永やアノニーやシュンスケらはダメだった訳じゃない。あと一歩、爆弾が足らなかったのかな。
そして今回のDMCで一番俺が気になった重要ポイントは2位のDJ BUCK$くん。
この人のルーティンは他のどのシングル出場者とも違う個性的スタイル。
ターンテーブリズムを20年見てやってきた俺からするとぶっちゃけ、他の出場者の技術はオーソドックス気味っていうタイプが多く、そのスキルや構成のほとんどが見たことあるものばかりです。部分的に「おっ!これは新しい」ってのはもちろんあります。
こんなこと書いてる俺自身もオーソドックススタイルです。
そのオーソドックススキルが高いことはもちろん重要だし勝つポイントなんだけど、ターンテーブリズムに限らず音楽や芸術で一番感動するのは、
「こんなの見たこと無い!」
っていうところです。
それが無いとどんなに上手くてもいつかみんなにこの文化ごと飽きられるわけ。
そういった意味でBUCK$くんのやり方は一番ネクストレベルを感じたセットだったし、それがお客さんにも伝わっていた。
DMC ONLINEでのSPELLやburuaaaaも今まで見たこと無いスタイルでした。去年のBraceも。
近い将来、勝つためのスキルをもっと身につけたBUCK$くんが優勝する可能性は十分にあると思います。
是非ブレずに頑張ってもらいたいですね。
まあでも、その個性で勝つってのが本当に超絶に難しいんですけど。。
俺もそんなことできたことありませんでした。
まずは、RENAと諭吉は世界大会で思いっきり頑張ってきてください。優勝の可能性は、二人ともばっちりあるからね!
(応援しにいきてえー)
日本のDJなめんじゃねえよって。いやなめられてはいないか。
そしてまた来年もDMCを楽しみましょう!
みなさんおつかれさまでした!
izoh
profile
このBLOGについて
スーパーソニックスメンバー、スタッフが書き込み、スタープレイヤーズ社が管理しております。
SUPER SONICS(スーパー・ソニックス)
2012年結成。ソウルフル・ラッパー「TARO SOUL」とワールドフェイマス・ターンテーブリスト「DJ 威蔵」からなるヒップホップ・グループ。09年よりライブ・パートナーとして、革新的な音楽像を模索し続けた二人がグループを結成。作品をクリエイトする。
TARO SOUL
05年の「太郎 & KEN THE 390」としてのインディーズ・デビュー以降、ソウルフルなラップを武器に、数多くの人気メジャー・アーティスト作品に参加。08年にはソロ・アーティストとしてメジャー・デビューを果たした。
DJ 威蔵 (DJ IZOH)
ヒップホップ・スタイルにこだわるターンテーブリスト。世界大会入賞歴多数。2012年世界最大のDJバトルイベント『DMC World Final 2012』で優勝。第28代世界チャンピオンに輝く。
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official twitter
@supersonics2012
TARO SOUL official twitter
@TAROSOUL
DJ IZOH staff twitter
@DJ_IZOH
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