homesupersonics blog20140515
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“SCRATCH YOUR WORLD”収録曲解説 by TARO SOUL②
2014.5.15 14:18:38
アルバム収録曲解説第2回!
収録曲順通り、今回はアルバムタイトル曲である、
“SCRATCH YOUR WORLD”
一度でも俺たちのライブを観てくれたことがある人なら、
わかっていただけると思いますが、
この曲は俺たちのライブスタイルを象徴する曲になりました。
ターンテーブリストによるルーティーンにラップを融合する。
ありそうで誰もやってなかったこと。
このスタイルのライブは、俺にとって、めちゃくちゃ大きいHIPHOP再発見でもあった。
ライブでは、USの既存の曲を使ってルーティーンを作ってたけど、
威蔵とオリジナルトラックでルーティーンを作るのは一つの目標だった。
ジャグリングのことについては、威蔵から機会をみて説明してもらうとして、
内容面について。
元々、レコードプレイヤーの使い方としては御法度だったスクラッチ。
回ってるレコードを手で止めて、擦ってノイズを出し、演奏することだけど、
何もしなくても回転するレコードは音を奏でるけど、
そこに敢えて自分の手を文字通り加えることで、独自の演奏になってしまう。
“聴く”という受動的な行為から”演奏”という能動的行為へ。
破壊が即ちそのまま創造になってしまう。
これこそ、HIPHOPの根底にある原理というか。
そういったものに、俺自身、固定観念を壊されて、
この文化にやられてった経緯があるので、
SUPER SONICSで発見したこのスタイルが同じように、
誰かの固定観念、つまり「WORLD」をいい意味で破壊して
面白い発見になれたらなという想いが詰まってます。
更に言えば、
YOURとWORLDの間に”OWN”を入れて、
“SCRATCH YOUR OWN WORLD”。
何もせずボーっとしてても目まぐるしく回る世界、
どうせなるレコードをスクラッチするように、能動的に世界と関わり、
ノイズを刻もう、という意味も。
こんな前置きを読んだ上で、歌詞に目を通してみて下さい。
-verse-
Live from 極東日本列島 livest two
SUPER SONICS 引っ掻き回す
※The Notorious B.I.G.の名曲“Unbelievable”の冒頭のライン
”Live from Bedford-Stuyvesant the livest one Representing BK to the fullest”より引用。
見せかけの調和 ぐちゃぐちゃにする使者現る
騒々しくblow up
※Kool G Rapの名曲、成り上がりを歌った“Blow Up In The World“へのオマージュ。
奪うprops 根こそぎ
たちの悪さまるで総括原価方式
※電気料金を算出する方法として日本で採用されているのが総括原価方式。
コストを抑えて利益を出すという通常の企業とは違い、
総括原価方式はかかったコストはその分料金に組込み、利益を出せるという仕組み。
競合相手がいなくて独占状態だからこそ成り立つ、仕組み。
SUPER SONICSは最強、競合相手なんていないぜ、propsも独占。
くぐった修羅場よりも洗脳教育
染まらなかった優等生B-BOY
回る回る 地球は回る回る
レコード回る回る
手で止めて逆らう逆らう
スクラッチスクラッチ 刻む刻む
狂わせる リズムリズム
支配者のシナリオ破り書き換える
破壊と創造スタイル
This is how we do it
※Montell Jordanの名曲“This Is How We Do It”へのオマージュ
届いてるかマイカフォンテスト
不満足なソクラテス
※哲学者 ジョン・スチュアート・ミルの言葉
「満足な豚であるより、不満足な人間である方が良い。
同じく、満足な愚者であるより、不満足なソクラテスである方が良い。」より引用。
数十メガの容量のデータよりも強く深く残すぜ
※音楽もお手軽に手に入る時代。形のない数十メガのデータだとしても、
同じく形のない音楽の究極としてのライブでは数字で測れない何かを見てくれる人たち残したいという思い。
受け取れ 好きに楽しんでくれたら最高だぜmy people
check this out 細部に宿る神
かませば 財布に宿る紙切れ 最後に笑う民
f.r.e.e. f.r.e.e. オリジナルスパソニやば過ぎるスキル
※日本語ラップクラシック“Free feat. Twigy / You The Rock”へのオマージュ。
空気に飼い馴らされ魂がkillされる前に
こいつでbring the noise
-hook-
Scratch scratch scratch scratch
your world
見える景色も変えちまうようなオペレーション
劇的before after
hands up in a sky baby baby
up up, come on, up up up, come on
ワーキャー騒ぎなついでにHo!
ワーキャー騒ぎなついでにHo!
ワーキャー騒ぎなついでにHo!
ワーキャー騒ぎなついでにHo!
※プロデューサーのDJ bluが、トラックのhook部分でNasの”If I Rule The World”へオマージュしてたので、
俺もそれに呼応して一か所だけメロディーを取り入れてみました。
TARO SOUL
profile
このBLOGについて
スーパーソニックスメンバー、スタッフが書き込み、スタープレイヤーズ社が管理しております。
SUPER SONICS(スーパー・ソニックス)
2012年結成。ソウルフル・ラッパー「TARO SOUL」とワールドフェイマス・ターンテーブリスト「DJ 威蔵」からなるヒップホップ・グループ。09年よりライブ・パートナーとして、革新的な音楽像を模索し続けた二人がグループを結成。作品をクリエイトする。
TARO SOUL
05年の「太郎 & KEN THE 390」としてのインディーズ・デビュー以降、ソウルフルなラップを武器に、数多くの人気メジャー・アーティスト作品に参加。08年にはソロ・アーティストとしてメジャー・デビューを果たした。
DJ 威蔵 (DJ IZOH)
ヒップホップ・スタイルにこだわるターンテーブリスト。世界大会入賞歴多数。2012年世界最大のDJバトルイベント『DMC World Final 2012』で優勝。第28代世界チャンピオンに輝く。
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@supersonics2012
TARO SOUL official twitter
@TAROSOUL
DJ IZOH staff twitter
@DJ_IZOH
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