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Red Bull 64 Bars
2021.8.29 01:06:19
先日公開されて相当な視聴数
ありがたいことに結構バズってるみたいDeath。
込めた思い、舞台裏など色々書きたいこともあるんですけど
今回に関しては一編の映像に全てを任す。
その代わりと言ってはなんですがリリック、アップします
一度見たって人ももう一度
歌詞を見ながら味わっていただけると嬉しい。
『自伝的小節~Bars Of My Life』(仮)
Way back 1970
時は令和? 平成? いや、昭和
そのガキは生まれた ハマの片隅で
ザ・中流家庭 恵まれたエブリデイ
それも束の間 親の離婚で
始まったオレのBlues 涙飲み込んで
ハマから茅ヶ崎 またハマへ
受け容れたのさ 一切合切 それが8歳
他の子供がアニメやゲームに
夢中になる頃見ちまったBreaking
バックで鳴ってるのがそいつだった
今思えばそれがオレの初恋だった
キミ探して 揺らぐメンタル
時にインポート 時にレンタル
「あんなビッチやめとけって」
聞かぬ忠告 すでに中毒 それが16
1989 平成元年はオレにとっちゃラップ元年
大学で出会ったマイメンと結成した
グループの名は言うまでもねえ
だけどその頃まだまだスキルと場数が
足らずに味わったDisとBeef
それはいまだにオレのトラウマで
別の言い方するならカルマで
いつか世界がオレをわかるまで
やったろうと誓ったぜ 24
時代がオレに遂に微笑む
3000のオーディエンスがどよめく
忘れないぜあの雨の野音
飛ぶように売れるヴァイナルに自分でも戸惑う
決して譲れないオレのそれは すべてSHIBUYAが育てた
そこですったもんだありつ 笑いつ 泣きつ
腕磨きつ 実った果実がオレの32
インディーからMajor Label
目紛しく廻る日々とTurntable
だけど やがて来たのさ冬の時代が
オレだって考えたぜ「リタイアしないか?」
でもこっからが勝負さ まるでジェットコースター
二度目のダウンしたそのボクサーは
立ち上がって再び『ONCE AGAIN』
震わせたのさ日本中 すでに40
最早誰に嫌われようが 誰に何と言われようが
オレは歴史上の人物 開きな教科書
連れってってやんぜ例の約束の場所
ただ一語一句 一秒一瞬に命を賭け書き上げたリリック
束ねて出すアルバム 求めて集まるファン
いまだに伸び盛りで働き盛りな48
西暦2019年は令和元年 あの日から30周年
47都道府県でしたのさ濃厚接触
唾かかりそうな距離感で熱唱
がその翌年 世界は沈む
ウイルスにヘイトにレイシズム
オレは決めた さらにオノレ磨こうと
闇をコトバで満たそうと 56
57 行くぜまだまだ だって前より冴えてんだ頭が
髪は白く皺は深くなりはしたが
オレには待ってるのさマシな明日が
だって人生はさながらロングヴァース 長いようで儚いんだ
ならば せめて 掴んだこのマイクだけは離したくはないんだ
要は還暦60よりも61 61より62
62より63ってくらい上手くなってたいんだ
オレの64
長い。すんごい長い。
この文字数を空で一発で歌い切れってんだから
Red Bullという企業がいかにブラックか!
なんつてネ♡(笑)
ストリートカルチャーに対する
ラブとリスペクトとサポート
心から感謝しております。
一生をリズム芸に捧げてきた男の渾身の64小節
味わっていただけたら嬉しい。
以下シーズン中のオフショットっす。
2020/11/25、烈固くんと。初対面。
今シーズン最初のセッション
いきなり超優秀に決めてくれました
クッソナイスガイ!引き続き応援したい。
Beats by NAO the LAIZA。この人もナイスガイ。
同日2セッション目、ライムスツアー飛び入りでもお馴染み
ex. Lunch Time Speax、Go Force MenのGOCCI。
この企画、やはり男汁が必要と思い、声を掛けさせて頂いた。
Beats by これまた男汁全開のDJ Vibram。
2020/12/22、韻と言えばやっぱこの人でしょう
おじさん世代(とは言ってもだいぶ下だけど)からは
リッくん(LITTLE)に登場いただいた。
流石の踏み踏み具合、流石の暗唱具合であった
(リッくんは昔からほとんど歌詞紙に書かないのであった!)
Beats by Nagmatic。
我ながらおもろい組み合わせだったと思う。
同日2セッション目は田ちゃん(田我流)。
やっぱリリシストよね。
堂々の歌いっぷりがカッコ良かった。格が違う。
Beats by Grooveman Spot。
相変わらずドラムがいい音してるのだった。
年も明けて2021/1/29 、Jinmenusagiくんと共に。
今シーズンのハイライトの一つであったのは間違いなかろう。
意外とおどけたポーズとかするのね(笑)
何気に128 Bars歌い切ってたジメサギもすごかったが
Beats by Sonpub、この人のビートも相当キてた。
リードシンセの音色のイルなことイルなこと。。。
同日、句潤(くうる)くん。初対面。
気骨あるヴァースをかましてくれた。詩的。
横浜出身ということで、東白楽話で盛り上がった
どんな話だよ!(笑)
Beats by DJ Watarai。Mr. マチガイナイ。
句潤はワタさんのお気に入りでもあるのだった。
2021/2/12、SOCKSくんと。初対面。
DJ RYOWのアルバムとかで異彩を放ってて
ずっと気になってたのでオファーした。
今回は意外にも(失礼w)二の線のヴァースだったのだが
それがまたカッコ良かった。角刈りもビシッと決まっていた。
クッソナイスガイ!
お土産に『ゆかりせんべい』を置いてってくれる
律儀者であった。
Beats by Elione。この組み合わせも意外性を狙いました。
このあと同日2セッション目
不肖Mummy-Dスピットいたしました。写真はない。
なんか9人しかいないなあと思ったら残りオレだった(笑)
Beats by DJ Krush。
何度でも言いたくなっちゃうほど誇らしい。
2021/3/9、撮影最終日。梅田サイファーpekoくんと。
おそらく初対面。
pekoと知り合えたのはオレ的にも収穫だった。
彼がカッコいいのはとにかく歌ってる時の佇まい。
単にイケメンなだけじゃなくて
ラッパーとしての振りっていうかなんつーか
とにかく絵になる男よ。。。
たくさんのLOVEとRESPECTをもらった。いつか返したい。
Beats by Watt。
アゲめなBPMが本企画全体の中でも新鮮であった。
最後のセッションはCHICO CARLITO。
おれは初対面だと思っていたのだが
羽田空港で軽く挨拶を交わしたことがあるらしい。
その時の話はどっかでしたかもしれないが
オレ的にはCHICOが相当盛っていると思っている(笑)
いんやー、最後の最後にブッ飛ばされました。
その辺りの経緯はもうだいぶネットなどで
バズったみたいなのでここではもうあえて触れない。
とにかくこの人サイコー!
Beats by DJ Fumiyaってのがまた絶妙であった。
あの明るいVibesのトラックは
CHICOじゃないと乗りこなせなかったと思う。
そしてその組み合わせを考えたオレのセンスの良さよ…
オフショット。いつだろう?
いっぱいかわいいおべべ着させてもらいました。
これかっこいいなあ。
これもいいなあ。
これもいいなあ。
やっぱ被写体がいいからかなあ。
茶系が意外に多いのは
ライムスだとあんまし着ないからなんですかねえ?
衝動的に刈り上げた左半分、今ではすっかり元通りです。
やっぱしこれはちょっとやり過ぎだったかなあ?
バッチリセットするとかっこいいんだけどね
髪伸びるの早くてよかったわー。
話は変わるがそーいえば昨日(2021/8/28)
『Wonder Infinity』でわたくしが応援担当した
ベアトリーチェ・ヴィオ選手(BEBE)が金獲ったぞー!
むっちゃ強かった!むっちゃカッコよかった!
そんでむっちゃ可愛かった。
めでたいめでたい。あやかりてえ。
なんという体幹の力。ほんとにすごいことだよね。
心から、おめでとうございます!
あと
昨晩のNHK総合パラリンピック、今日のハイライト番組で
BEBEの紹介の時、『Wonder Infinity』と
わたくしめの名前に触れてくれた櫻井翔くん
ありがとね。すんげー嬉しかった(涙)
今度おごる
会ったことないけど。
(D)
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モッコと復興五輪
2021.8.13 01:23:36
モッコがTOKYOにやってきました
2020東京オリンピックの始まる直前
岩手県陸前高田、宮城県岩沼、福島県南相馬を経由して
2021年7月17日(土)、新宿御苑に。
デ、デカイ!!!
みんなに生で見せたかったー!
当日はご覧の通りの炎天下で
出番を待つモッコも心なしかぐったりして見えますw。
実際、これはリハを終えたもう午後5時頃の写真ですけど
まだこんな西日強いの
1日でムッチャクチャ日焼けした!
会場公園だからテントしかないしさあ
青い空と立ち並ぶ白いテントに
なんか軽い夏フェス感味わいました。
オレのこの夏の渾身のメインイベント
夏の始まりに終わっちゃって
今すっかりホゲてるんですけども
このイベント、プロジェクトにかけた想いなど
ちょっと書きたいと思う。
プロジェクトリーダー、総合演出の箭内道彦さんから
本プロジェクト参加のお誘いをいただいたのは
2019年秋の藝大の講義の時だったかなあ
その後コロナが問題化し始めた2020年3月に
石川さゆりさん、トーキョー・タナカくんとの顔合わせと
亀田誠治さんとのちょっとしたデモ録音なんかがあって
その後は皆さんご存知の通り。
「モッコのことをゆっくり知ってもらえるからいいかも」
なんて箭内さん言ってたが
もろもろ再始動し出したのは2021年5月15日、陸前高田から。
イベントが有観客開催できたのはそこまでで
その後5月22日の宮城岩村、5月29日の南相馬でのイベントは
無観客での開催となり
そこで集まった1000通ほどのメッセージを受け取ったのは
6月頭のことでした。
っつーことで6月はひたっすら
東北の皆さんのメッセージと向き合う日々。
今回はオレはただの語り部であって口であって
別に自分の意見や想いを詞にする作業ではないので
とにかくみんなの想いと願いをできるだけこぼさず掬い上げ
そこに命(リズム)を吹き込むのが唯一の課題。
全4パート、合計『Red Bull 64 Bars』より多い72小節…
どうせいっちゅうねん!(笑)
とりあえず1部16小節をラップサビに、2部16小節を岩手
3部16小節を宮城、4部24小節を福島に充てるか
なんてとこまでは決めて書き始めたものの
一ヶ月にわたって東北の10年と正面から向き合うことは
予想以上にしんどい作業であった。
重くなりすぎないよう、軽くなりすぎないよう
あくまでモッコの物語だしね、明るく楽しく仕上げたい
震災を知らない小学生から人生の大先輩まで
さまざまな立場の人々から寄せられたさまざまな想いは
モッコがちょっと神様っぽいからか
東北の人々のお国柄、人柄か
「復興五輪」に対する憤りとか不満とかではなく
なんか絵馬っぽいっていうか、希望を託すものばかりで
実際に被災された方々のメッセージも
そのどれもが優しく温かく内省的
ただただ当たり前の生活を願い、戸惑い、祈る、
素朴なものであった。
何度か書いていて涙してしまったが
それは被災地に同情したからではなく
毎回リズムもライムもフロウも決まって
ワンライン書き上がった時であった。
なんかその瞬間被災地の人々の想いとリンクできたような
そんな気がしたからであった。
ま、自己満なんだけどネw
これは不思議な体験であった。
とは言え作詞は思うように捗らなかった。
特にラストヴァースの福島編、これは本当に難しかった。
他の地域ではある程度復興は進んでいて
新しい毎日に歩み出しているのだがご存知の通り
福島にはまだ帰宅困難な地域が残されており
風評被害にも喘いでいる。
忘れないようスポットライトを
当て続けてあげなければならない。
でもその一部の地域以外は
豊かな自然と海の幸、山の幸に恵まれ
今もそこで地元の人々はたくましくいきいきと
日々あたりまえの生活を営んでいるのであり
要するにオレのタスクとしては
「福島は大丈夫」と
「福島は大丈夫じゃない」を
同時に言わなければならない。
これは本当に難しかった。
ただ悩んで書いているうちに
「これはふるさとの歌なんだ」と気づけたのはよかった。
なので自分の故郷、横浜に行ってみたりして
インスピレーションを得ようとしたりしたけど
ただやもめの親父と飲んだだけ
今思うと相当追い込まれてたな(笑)
そんなこんなでノートによると
7月2日録音当日の午前中
なんとか書き上げたっぽいです。
前にも書いたけどその瞬間、ポロッと涙出た。
みんなオレをもっとねぎらったほうがいい(なんつて)。
そっからは今度その詞覚える作業よね。ヒィィィィ!(笑)
本番は歌詞見ながら歌ったけど
フロウが染み込んでないとだかんね。
その後石川さゆりさんも加わってZOOM会議などした後
(さゆりさん積極的にアイデア出しなどなさる。リスペクト)
衣装のフィッティングがあったのはイベント5日前であった。
モッコの緑色と東北の海をイメージして
髪の毛ターコイズブルーに染めたのだが
マイ美容師さんサービスしてくれて
メッチャ色入れまくってくれたので
「エクステ?」とか言われちゃうほど鮮やかな発色!
東北の海というよりは
沖縄のイラブチャーのような色になってしまった(笑)
だが、それでいい。望むところだ。
衣装は藝大出身のスタイリストさんが
マントも含めて自作してくださったのだが
むっちゃ気に入ってる!!!
モッコの世界観とピッタシ合ってて
センスいいなあ、流石です。
髪カラーしてよかった。オレ、イカス…。
そんで迎えた当日7/17(土)っつーわけです。
カラーは若干落ちたかな。でもさらに緑に近づいて
小モッコとしてはいいかも。
当日は暑かったけど開放的で
木々と芝生の緑と空の青とテントの白が目に眩しく
お祭り男夏男としてはウキウキしちゃって
ひたすら楽しいだけであった。
この日おれは相当偉かったので
みんなに生で見て欲しかったが
しょうがないのでYouTubeで見てください。
歌詞載せます。
『とうほくの幸』rap lyrics by Mummy-D
[verse#1 / 16bars]
歩く 歩く 歩く モッコは歩く
のっし のっし 強く 優しく 明るく
道の奥の人々の 祈りと願いをのせて
一歩 一歩 少しづつ 一歩一歩
歩く 歩く 歩く モッコは歩く
のっし のっし のっし 足取りも軽く
世界中の人々の エールとラブを集めて
一歩 一歩 一歩 今日もまた一歩
[verse#2 / Iwate / 16bars]
奇跡の松が立つ街に 10回目の春が来る
生まれ変わった街並みに 生暖かい風が吹く
瞼の裏に 懐かしい景色 それぞれの歴史
されどこの場で生きていこう 「復興」の二文字に己重ねて
鳴り響く祭囃子 海に木霊し 鎮まる嵐
どんな困難にも立ち上がる 見とけ童(わらし)これぞ東北魂
未だ見ぬ日々に躍る気持ち あの日あの場所に残した気持ち
揺れる思いはそのままに 紡いでいこう次の物語 三陸
[verse#3 / Miyagi / 16bars]
あの頃4、5歳 だった子供たちも14、5歳 中3になった
朧げなその記憶たどってたくさんの人々の支援を知った
ありがとう ありがとう 次は私たちが手差し伸べましょう
この恩を 別の誰かに 繋げて欲しい また別の誰かに
カタチの それは進めど ココロの それは未だに
忘れないで「東北よ、再び」はまだまだこれから 始まったばかり
救いはいつも 君の笑顔 宮城の明日をともに描こう
きっと片目の龍も街の発展 青葉の城から見守ってる
[verse#4 / Fukushima / 24bars]
そして福島 浜通り ここで生きてる いつも通り
空は青く 光る緑 海からの恵みと大地の実り
今日この日を迎えられなかった 全ての人に 捧げる祈り
がんばっぺ がんばっぺ がんばっぺ 福島
よくがんばった がんばった がんばった がんばった東北
伝えて ここで起きたこと 伝えて ここのいいところ
伝えて 乗り越えたとこも 伝えて 遅れてるとこも
伝えて たくさんのうまいもん 伝えて あったかい人々
伝えて 福島の今を 伝えて 僕らの大切なもの
それはふるさと 見慣れたふるさと 前よりずっと大好きなふるさと
今はまだ 帰れない地区も 徐々に無くなってゆくだろう
その日 様々な色の花を集めて 鮮やかな花束を作ろう
ありふれた日々に感謝しながら それが東北の宝だから
2021/8/15追記
歌詞最後部分、実際その6日後から始まる
『2020東京オリンピック』ビクトリーブーケに
被災三県の花が使われるの知らないで書いてるんだから
オレって預言者?
いや、違うの。これは福島県郡山市の方のメッセージを
そのまま歌詞にしただけなのだった。
その人、神。奇跡って起こるんだねー。。。
あとこんなのもあるよー
っつーかさっきのはLIVE版でこれが正規の映像か
箭内さーん、歌詞大き過ぎですよー(笑)
そんなこんなで戦いを終えたわたくし。
フォトセッションとインタヴューを終えて
あふれる安堵感。
直後橋本聖子組織委員会会長が駆け寄って
「Mummy-Dさん、素晴らしかったです!」
と労をねぎらってくださった。ありがたやー。
橋本さんの方が一連のゴタゴタでお疲れでしょうに…。
(ちなみにオリンピック開会式演出チームの
辞任、解任問題が浮上するのはこの直後)
それもそうだけど一番驚いたのは
全てのテクニックを捨て去ってまっすぐに歌唱し
少女のように天真爛漫に振る舞う石川さゆり、恐るべし!
さゆりさん、本当にお疲れ様でした。
カエルの帯もステキでしたYo!
人形師の沢さんも動かしてたみんなもダンサーのみんなも
お疲れ様でした!
沢さんもっと人間国宝みたいな人かなあと思ってたら
すんげー陽気なおじさんで笑ったw
その場で箭内さんに
色々歌ってない時も演技しろとか
役者さん達と絡めとか、途中モッコの膝に乗れとか
何気に難易度高いタスク増やされたけど
なんとかやり切った。エライ!
ま、箭内道彦の無茶振りには慣れてるからな。
なんて言ったらまたなんかやらされるか(笑)
炎天下の中ずっと司会を続けた平井理央ちゃんも
お疲れ様でした。。。
素晴らしい衣装作ってくれたスタイリストの
田村くるみさんもありがとー!
フィッティング一発でこんな難しい案件
世界観合わせて正解を導き出すなんて
ほんとすごいと思う。
それから
モッコは見た目が怖いとか言われてたらしいが
モッコは神様みたいなもんなので
ちょっと怖くてあたりまえなのだ。
昨今の日本の、なんでも無菌化して当たり障りない
ヴィジュアルにしたようなキャラクターじゃないとこが
モッコのカッコいいとこなのだ。
オレ的には滝平二郎さんの切り絵とか
藤城清治さんの影絵とか棟方志功の版画とか
そんなエッセンスを感じる。
民話とか童歌とか、なんかちょっと怖いでしょ?
だからこれでいいのだ。
又吉くんのお話も、クドカンさんのネーミングも
荒井良二さんのモッコのベースデザインも
亀田師匠のサウンドデザインも
全てがブレずにハマった、稀有なプロジェクトであった。
だからオレは最後に言いたい。
声を大にして。
TOKYO 2020、
「復興五輪」なんてカケラもないじゃないかなんて
言う人は言うし、当然の反応だと思う。
オレだって当初から政府のそのうっすいやっすい
「キャッチコピー」には欺瞞を感じていた。
だが、他の会場、式典は知る由もないが
この日この会場だけは紛れもなく
「復興五輪」をやっていたのだ。
「東北復興記念五輪」ではない
「東北復興促進五輪」だ。まだまだこれからだから。
アスリートは日本で最高のクリエイターたちと
メッセージを寄せてくれた東北及び日本中の人々。
ところがいかんせんあの混迷の最中
オリンピックスタートの直前に行われたイベントで
世間の空気的に集客も広報も思うようにできず
世界はおろか被災地にまでも届き切らない
プロジェクトで未だ終わってしまっている感がある。
だからみんなにお願い
喧喧諤諤、意見紛糾する中で行われた
『2020 東京オリンピック』において
こんな試みも行われていたんだよって
機会があれば拡散してほしいです。
オレが目立ちたいから売名したいからじゃなくて
純粋に東北の、被災地の今を知ってもらうために。
日頃自分の関わったプロジェクト
プッシュするのとか苦手な方なんですけど
今回はこれが
愛する「東北」のためだと信じるので
何卒。
(D)
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20200603
2020.6.3 00:04:28
今晩はちょっと真面目な話を。
こんな状況なのでなるべく明るい話、アホな話題をと
心掛けてきたつもりなのだが
どうしても声を上げずにはいられん。
「ブラック・ライヴズ・マター」と読む。
ブルーハーツのジャケに似てるなあとか
そんなことはよいのだが、この標語
「live」と「matter」どちらが動詞なのか?
ネイティブでない僕らにはちょっとわかりにくいけど
実は「matter」の方で、「lives」は「life」の複数形
意味は「黒人の命だって重要である」とでも訳せるか。
問題なのは
そんな当たり前の、至極当たり前のことが
現代アメリカのスローガンになってること
それこそが大「matter」なわけである。
報道などで既にご存知だと思われるが
先日ミネアポリスで白人警官によって
無罪、丸腰、無抵抗のアフリカ系アメリカ人
ジョージ・フロイドさんが
首を膝で7分間押さえつけられ、死亡した。
絞殺されたと言っていい。
直前にはNY、セントラルパークで黒人男性から飼い犬に
リードをつけるよう忠告された白人女性が
「アフリカ系アメリカ人に脅されている」と警察に通報し
人種差別的であるとして彼女は勤務先を解雇された。
2月にはジョージア州でジョギング中の黒人男性が
強盗事件の容疑者だと誤解され
白人の親子に猟銃で射殺された。
2014年に黒人男性エリック・ガーナーさんが白人警官に
「息ができない」と訴えているにもかかわらず
首を締めつけ続けられ死亡したことも未だ記憶に新しい。
しかもそのほとんどが
動画が拡散されてようやっと問題化しているのであって
水面下ではこんなことがアメリカの黒人男性にとっては
日常茶飯事なのかと、ずっとアメリカのヒップホップを
追いかけ続けて、彼らの置かれている社会的状況
わかったつもりでいる自分にとっても
本当にショッキングで悲しい出来事であった。
実際にBig Floydという名前でラッパーでもあった
ジョージ・フロイドさんの死は全米に衝撃を与え
現在各地で抗議デモと暴動、略奪が起こっているのは
ご存知の通り。
それに対してあの馬鹿でレイシストのトランプが
「デモは左派の煽動によるフェイク。武力鎮圧も辞さない」
などとツイートし(もはやお家芸)、
全米のアーティストたちが抗議の声を上げているのも
ご存知の通り。
オバマ大統領が誕生した時
(オバマ政権の全てを肯定するわけじゃないけど)
公民権運動から約半世紀で黒人の大統領を生み出すなんて
やっぱりアメリカはすごい!とオレは感動した。
でも今は正直「人種差別(レイシズム)の国」
という印象、失望しかない。
人種間階級間分断政策を推し進めてきた
トランプはクソだが
トランプのせいだけではないだろう。
確かに一斉にアーティストや企業、知識人層が
抗議の声を上げているけども
一般市民も大半は同様の考えかもしれないけれども
一部とはいえ、ぶっちゃけ少なくない人々に
意識的にしろ無意識にしろ
人種差別的傾向があるのは否定できない。
こんな馬鹿げたことが2020年、
COVID19の下で未だに続いているなんて
BLACK LIVES MATTER
こんな標語がまかり通っているなんて!
ああ、キング牧師よ。。。
ああ、殿下(Prince Rogers Nelson)
敬愛する貴方様のお膝元で
こんなにもおぞましいことが。。。(涙)
別にアメリカの病理を暴きたいわけじゃないし
ことさらにここで黒人の人権向上を訴えたいわけでもない
ヨーロッパや世界各国のコロナウィルスによる
アジア人差別だってあるし
スポーツ業界でのヘイト、レイシズムもよく耳にする。
NYでは逆に黒人男性によるアジア人女性への
暴力のニュースもあったし
オレだってあなただって被害者、加害者、
どちらにもなりうるのだ。
日本にいると身近な問題として
感じられないかもしれないけど
(日本にだって差別の問題はいっぱいあるけれども)
オレらだって行くとこ行ったら「アジア系」として
十把一絡げで差別的な視線を浴びせられるわけで
これは僕らの問題でもあるのだ。
人種によって、肌の色によって、出身地によって、
性別によって、性的指向によって、
(追記:元々「性的嗜好」と表記していたところ、
読者の方から丁寧なご指摘を受けて訂正いたしました。
教えてくれたどなたか、ありがとう!
ただし志向より指向のがより良いみたいなので
そうさせていただきました。勉強になった)
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000180164
貧富の差によって、
ある人間がある人間より劣っているとして蔑まれるなんて
そんな馬鹿げたことがあっていいはずがない。
優れた人間がいるのであって優れた人種がいるのではない。
軽蔑すべき人間はいるかもしれないが
軽蔑すべき人種など存在しない。するはずがない。
なのに僕らはすぐに一部を全体として捉えて
「これだから黒人は」「これだから白人は」
「これだから中国人は」「これだから韓国人は」
「これだから男は」「これだから女は」
「これだから都会の人は」「これだから田舎もんは」
「これだからウヨクは」「これだからサヨクは」
「これだからラッパーは」「これだからアイドルは」
とやる。なんでか?
面倒臭いからだ。
一人一人違うのに、一つ一つのイシューは別なのに
それに向き合わず、画一的に、ティピカルに捉えた方が楽で
気持ちがいいからだ。
口ではダイバーシティ(多様性)がどうのこうのだの
「みんなちがって、みんないい」かなんか言いながらね。
(もちろんCreepy Nutsの同曲のことではないよw)
ちょっと話がそれた。
とにかく人種差別がなんと馬鹿げたことなのかを
言いたかった。
そしてこれは自分たちの問題なのだ、とも。
もうこんなこと許しちゃいけないよ。
人は一人一人の能力や人格で判断されるべきであって
いや、そもそも能力が低かろうが高かろうが
差別されるべき人間など一人もいないのであって
どうして無くならないのだろう?
オレの大切な人々が、尊敬する人々が
「差別」されるべき存在になりうるだなんて
絶対に許せない。ありえない!
(具体的に大切な誰かを思い浮かべてみてほしい)
もうこれ以上犠牲者を出してはいけないのだ。
このコロナ禍の下、
世界中で社会の膿みが炙り出されてきている
無論我が国でも。
「ヘイト」という意味では、
プロレスラーの木村花さんが亡くなったことも
決して無関係ではない。
二度と起きないよう、全員で省みなければならない。
今、僕らはいい加減、
いい加減変わらなければならないところまで来ている。
Point Of No Return。
だってさあ、
おれたちゃあの震災で少しは成長したんじゃないのか?
なーんも変わっちゃいないじゃんかよ!(怒)
今現在最も尊敬されて然るべき
医療従事者とその家族が
言われなき差別にさらされているなんて!
いい加減、人として大人として
僕らは成長しなければならないんじゃないのか?
そのための、これは痛みを伴う契機なのかもしれない
悲しく嘆かわしいニュースを
Stay Home中目にするたびに、そう思った。
(↑友人に勧められBGMとして聴いていた
Apple MusicのスペシャルLIVEプログラムより。
素晴らしき哉。こんな時こそ音楽の力が試される時!)
ちょっと話があっちこっち飛んでしまったが
改めてジョージ・フロイドさんの冥福を
TOKYOよりお祈りする。R.I.P. 安らかに。。。
そして
今般アメリカ暴動でこれ以上の悲劇が起きないことを。
いま世界は変わらなければならないのだ。
We shall overcome!!!
(D)
profile
このBLOGについて
【管理:スタープレイヤーズ】ライムスターメンバー、スタッフが書き込みます。
2018年10月に旧ライムスターブログ、11月にマボロシブログ『マボロシ 坂間大介 Rec日記』を統合し、全ての時代のライムスターブログがここに集まりました。
RHYMESTER(ライムスター)
1989年結成。宇多丸(ラッパー)、Mummy-D(ラッパー/プロデューサー/またグループのトータルディレクションを担う *作編曲家としての名義はMr. Drunk)、DJ JIN(DJ/プロデューサー)からなるヒップホップ・グループ。自他共に認める「キング・オブ・ステージ」。フィジカルとエモーションに訴えかけるパフォーマンスと、当意即妙なトークによって繰り広げられるライブに定評がある。1980年代後半、まだヒップホップが広く一般に認知されるはるか前より「日本語でラップをすること」の可能性と方法論を模索。並行して精力的なライブ活動を展開することによってジャパニーズヒップホップシーンを開拓/牽引してきた。近年はグループとしての活動に加え、各メンバーがラジオパーソナリティーや役者など活躍の場を拡大。結成30周年を迎えた2019年にはアニバーサリー企画としてグループ史上最大規模の47都道府県48公演に及ぶ全国ツアーを敢行、成功へと導いた。
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F30プロジェクト〜リーダーとして働く女性へ〜 by女子部JAPAN
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