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homerhymester blog20070820

• 最近、暇を見つけてはやっていること

  2007.8.20　22:26:00

  Utamaru

  それは、
  そろそろ次世代メディアへの
  移行期にも入りつつあるというのに、
  結局、未だにDVDでは発売されていない
  不遇の傑作、名作たちを、
  手持ちのVHSからDVDに、
  シコシコとダビングするという作業であります。

  例えば、
  コッポラの『雨のなかの女』（69年）
  
  ジェームズ・カーンが泣かせます！
  このVHS自体、
  何年も中古屋で探して
  ようやく見つけたんだった。

  同じくロバート・デュバル主演、
  ジョー・ドン・ベイカーの役柄が
  同年の『突破口！』とほぼ真逆なのも楽しい
  『組織』（73年）
  
  これ、
  『殺しの分け前／ポイント・ブランク』（67年）
  （最近北米版DVDで買った）
  のリチャード・スターク原作なんですね。
  先日購入した二作品セットのサントラで、
  遅まきながらその関係性に気づいた次第。

  狙撃物クラシック
  『パニック・イン・スタジアム』（76年）
  
  そう言えば、
  カサヴェテス自身の監督作以外で
  ジーナ・ローランズとの夫婦共演って、
  意外とレアなパターンかも。

  『アポカリプト』の登場までは、
  「ひたすら走りまくるアクション映画」
  と言ったらまずはこれ、だった気もする、
  『ジャグラー　ニューヨーク25時』（80年）
  
  70年代から80年代前半の
  「治安の悪いニューヨーク」
  が舞台になってる映画にハズレ無し。
  オープニングの食事シーンもクラシック！

  あとは、
  もちろん北米版DVDは持ってるけど、
  念のため日本語字幕も保存しておきたい
  我が心の一本『ヤング・ゼネレーション』（79年）
  
  とか、
  日本版DVDは発売されているものの、
  字幕がいくらなんでも酷過ぎる！
  ということで、
  神戸のマイメンhinoくんがプレゼントしてくれた
  『バッド・チューニング』（83年）のVHS版
  
  https://starplayers.jp/rhymester-blog/2007/03/07/
  とか。

  それから、
  以前確かレンタルのみでVHSが出ていたものの、
  それもほとんど中古市場には出回っていない、
  ゆえに私も、
  91年にフジテレビで深夜ノーカット放映されたときの
  録画しか所有していない、
  ルイス・ブニュエルの『エル』（52年）
  
  人間が狂っていく過程を
  克明かつ超辛辣に描ききった、
  ブニュエルの最高傑作、というだけでなく、
  映画史上トップクラスの名作だと思うんですけどね。
  三巻もあるDVDボックス（全部買ったけど）
  にもなぜか収録されず。
  
  ラスト、
  これ以上ないほど簡潔なショットで
  完璧に表現された「決して救われない魂」。
  高校の頃、三百人劇場で初めて観て、
  映画というものの真の恐ろしさを思い知りましたよ……。

  ちなみにこの録画、
  当然のように放映当時のCMやら何やら
  （C.C.ガールズのデビュービデオの宣伝とか）
  も前後に入っていて、
  軽く『キラキラ』的な楽しみ方も出来たのですが、
  改めて驚いたのはこの人の解説。
  
  ど、どこが「人間賛歌」、
  「どこまでも、どこまでも感動的なラスト」だよっ?!
  だって実際には、前述のように、
  ほとんど映画史上最凶に、
  人間というものに対して超容赦ない作品なんだよ？
  ホントに観てそう言ってるんだったら、
  それこそ正気を疑いますよ！

  （宇多丸）

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