homerhymester blog20060529
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ツアーにも持っていってたんだけど、
2006.5.29 00:19:00
結局観る時間無かったね……
旅先のホテルで独り浸るにはバッチリかと思ったんだが。
ペキンパーの映画で一番好きなのは
『ワイルド・バンチ』よりこの『ビリー・ザ・キッド』だと、
なぜか自分で長いこと決め込んでるところがあったんだけど、
良く考えてみたら実際に観たのって15年以上前、
それもパリでだから結構いいかげんな理解の仕方したまんまの可能性もある。
その時観たのは今回のDVD化で言うと特典ディスクの方に収録されている
88年の「試写版」で、日本でも以前LDでリリースされたとか。
73年、最初の劇場公開版より14分長いそれは、
私が観た時には「完全版」的に銘打たれていたはずだが、
今度はさらに、
ペキンパー研究家や編集マンらの手によって、
より監督本来の意図に近づけたという「2005年 特別版」が登場。で、実際そっちを観てみると、
確かに印象はだいぶ変わっている。
特に、オープニングとエンディングの
クレジットが出てくるあたりの編集は、
私の記憶の中でも鮮烈な部分だったので、
分かっちゃいるけど「おい、全然違うじゃん!」という感じ。
解説者の言う通り、
確かに今回の『特別版』の方が「タイト」ではあるんだろうけど……
ジェームズ・コバーン(最高!)=パット・ギャレット
——人々から愛されるカリスマであったビリーとは対照的に、
結局誰からも愛されず理解されない、
だからと言って生き方を変えられるわけでもない男——
の死で、
始まりと終わりをループした前のバージョンの方が、
その生涯により心情的には寄り添った(=ペキンパー的な)編集、
という気がしますが。
そう言えば同じコバーン主演の
『夕陽のギャングたち』も、
大好きなんだけど、複数あるバージョンによって、
観た後の余韻が全く変わっちゃうんだよね。そんなことより気になったのは、
改めて字幕付きで観てみると……あのー、
このボブ・ディラン、
要らなくね?
まず挿入歌の詞が、劇中の状況を
ほとんどミュージカル的なまでに説明し過ぎでウザい!
(それも完全にビリー寄りの視点なのもどうか)
本人の出演も、思わせぶりなわりには物語上ほぼ不必要な役柄だし……
存在感は凄いだけに、気になりだすと気になるなぁ。しかしまぁ、
実人生では3日前の出来事さえ忘れがちな私が、
この映画に関しては異常に細かいディティールまではっきり覚えているのは、
やはりこれが確かに傑作だからではあるでしょう。
前述のオープニング/エンディングもそうですが、
劇中、売春宿で豪気にも4Pを開始したパット・ギャレットが、
風呂に入れてもらいながらオッパイを指でピンピン弾いて無邪気にはしゃぐ、
その会心の笑顔は特に鮮明に私の心に焼きついていました。
コバーン、アンタは男だよッ!(宇多丸)
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【管理:スタープレイヤーズ】ライムスターメンバー、スタッフが書き込みます。
2018年10月に旧ライムスターブログ、11月にマボロシブログ『マボロシ 坂間大介 Rec日記』を統合し、全ての時代のライムスターブログがここに集まりました。
RHYMESTER(ライムスター)
1989年結成。宇多丸(ラッパー)、Mummy-D(ラッパー/プロデューサー/またグループのトータルディレクションを担う *作編曲家としての名義はMr. Drunk)、DJ JIN(DJ/プロデューサー)からなるヒップホップ・グループ。自他共に認める「キング・オブ・ステージ」。フィジカルとエモーションに訴えかけるパフォーマンスと、当意即妙なトークによって繰り広げられるライブに定評がある。1980年代後半、まだヒップホップが広く一般に認知されるはるか前より「日本語でラップをすること」の可能性と方法論を模索。並行して精力的なライブ活動を展開することによってジャパニーズヒップホップシーンを開拓/牽引してきた。近年はグループとしての活動に加え、各メンバーがラジオパーソナリティーや役者など活躍の場を拡大。結成30周年を迎えた2019年にはアニバーサリー企画としてグループ史上最大規模の47都道府県48公演に及ぶ全国ツアーを敢行、成功へと導いた。
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