homerhymester blog20060719
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そして、ついに観た! 細田守版『時をかける少女』!
2006.7.19 17:19:00
いやもう、興奮が収まらない。
期待に違わぬ大傑作でした!!!!!最近改めて脳内で煮詰めまくっていた83年大林宣彦版
(/rhymester/blog/2006-07-14参照)
がいかに病んだ作品か(もちろんそこも大きな魅力なんだけど)、
改めて思い知らされてちょっと恥ずかしくなってくるほど、
超・超・超・超・超・爽やかな、
スカッと「未来」に向かって開かれた、素晴らしく正しい青春映画!
実際、
極度に理想化された、言ってしまえば捏造された
「過去」という名の幻想にどっぷり浸りっきりの大林版
(……にも実は『未来に向かって開かれた』ところはちゃんとあって、
それが例の“カーテンコール”なわけだけど、
まぁアレは実在するアイドルのデビュー作ゆえの一種の反則だから……)
とは色んな意味で見事に対照的なベクトルというか。後は何しろ、
「二代目」主人公が
予想を超えて本当に魅力的だということは特筆しておきたい。
他の登場人物も最高の演技!絵コンテ集(物凄い緻密)も買っちった
さらに勢い余って、
新宿に古川さんを呼び出し感動を伝える。劇場公開してる間に最低もう一回は行くと思います。
皆さんにも、
しょーもない他の映画に行く時間と金があるなら
絶対こっち!と言っておく。
万人に自信をもってお薦めしますよ!(宇多丸)
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(雑文)大阪行きの前日は生活サイクルの調整も兼ねて三本映画を観た
2006.7.19 16:12:00
またこんな余計なもん書いちまった!
(注:ネタバレ大あり)●『M:i:III』@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
いっこ前はホントにつまんなかったよね……デ・パルマ版は好きです。
今回は前評判も高かったし、
何しろ予告編で「あの」フィリップ・シーモア・ホフマンが!
(『ハピネス』より、『あの』ホフマン)
超カッコ良く悪役を演じてるっぽいのを見て以来、
楽しみにしてました。
で、確かに皆さん仰る通り、
元の『スパイ大作戦』らしい荒唐無稽なチームプレイが強調される
特にホフマン拉致作戦のあたりは
バカっぽいお色気攻撃もあって愉快だったし、
アバンタイトルでいきなりホフマン(て役名じゃないですけど)の
極悪ぶりを見せつけるサプライズ展開も良かった。けどね……
それ以外は意外と淡泊な扱いなんだよねー、ホフマン。
死に方もあっけなさ過ぎ(あれじゃ偶然の交通事故じゃん)!
アバンタイトルをどんでん返し的に使うなら、
素直にクライマックスの「敵役への罠」として描いた方が
カタルシスがあったんじゃないか
(そもそも現状だとこの罠、余り筋が通ってないような気が……
あれじゃ結局一番聞きたかったらしいチクリ情報は引き出せないでしょ)。
とにかくもうちょっとロジカルな勝負じゃないと、
最終的にやっぱり『スパイ大作戦』っぽくはならんのじゃないかと。
あと、チームが捕まっちゃって
イーサン・ハント単独行動展開になってからが特に露骨に、
『24』の影響大って感じでしたね。
(家族を人質に取られてやむなく行動、自ら属する組織からも追われる身に……
で、その組織内にも密かに敵や味方が混在している、
というあたりモロにそんな感じだし、
飛行機内でのキレ方とかも凄くジャック・バウアーっぽくて、
今にも小山力也の声で『どぅうっ!』とかつぶやきそうだった)。
G36で飛行機撃ち落とすなんてホントに出来んのかね、とも思ったが。●『カーズ』@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
そもそも擬人化、
と言うか生物化された車しか出てこないなんていう狂った世界観に
果たして乗れるのか(車だけに……)というあたりが一番心配でしたが、
その徹底ぶりはわざわざギャグにしているくらいで
(特にエンドクレジットで流れるジョン・ラセター過去作のパロディが凄い)、
逆にあまり気にならなかった
(これで人間が出てくるとまた『トイ・ストーリー2』みたいな
『奴隷とご主人様』テーマになっちゃいそうだし)。
死ぬほど嫌な野郎が田舎でちょっぴり改心してマシになるというだけの、
恐らく今までのピクサー長編で一番地味な話ですが、
だからこそ、
良くまぁここまできっちり見せきれるものだなと感心させられました。
相変わらず、ひたすら作りは丁寧。ちなみに私のピクサー過去作評価は、
●『トイ・ストーリー』◎(全てが素晴らしい不滅の大傑作!)
●『バグス・ライフ』△(これなら『サボテン・ブラザーズ』観るよ)
●『トイ・ストーリー2』×(1作目を台無しにする物語がとにかく不快過ぎ! 詳しくは当時『Blast』の『怪電波フロム神保町』に書きました)
●『モンスターズ・インク』△(泣かせ方向に、あざと過ぎない?)
●『ファインディング・ニモ』○(前作の反動か人間のガキが完全に『動物』として描かれてるのが最高!)
●『Mr.インクレディブル』○(同じブラッド・バード監督の傑作『アイアン・ジャイアント』と実は真逆気味のメッセージにちょっと不快も感じるけど、観てる間はそれが気にならないほど全体のデザインがカッコ良くて)
という感じ。で、今回の『カーズ』はと言うと、
やはり○ですかね。
ここんとこ続いた家族バンザイ主義みたいのから
ちょっと距離を置いてるのも良かったかも
(そう言えば主要キャラにガキが出てこないね、久しぶりに)。●『THE HILLS HAVE EYES』@輸入DVD
『サランドラ』
(/rhymester/blog/2006-03-29参照)
のリメイク版。
ニューメキシコの水爆実験地域に密かに暮らし続けたため
奇形化&野生化した家族が、……
という基本設定をより強調して描いているあたり
『2001人の狂宴』
(/rhymester/blog/2006-07-12参照)
のアプローチとも重なる感じですが、
(それゆえ人食い一家の棲み家は今回岩場じゃなくて
『文明の残骸』的なゴーストタウン、私は結構好き)、
あれよりさらにグッとオリジナルに忠実な作り。
「ジョギリ」は出てこないけどね(今回も)!
元がある程度ゆるいからというのもあるけど、
最近のリメイク物ではかなり良い出来な方なんじゃないでしょうか。
トレーラー襲撃のくだりとか、やっぱ最高です。
ちゃんと『新サランドラ』ってタイトルで日本公開しろよ!(宇多丸)
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このBLOGについて
【管理:スタープレイヤーズ】ライムスターメンバー、スタッフが書き込みます。
2018年10月に旧ライムスターブログ、11月にマボロシブログ『マボロシ 坂間大介 Rec日記』を統合し、全ての時代のライムスターブログがここに集まりました。
RHYMESTER(ライムスター)
1989年結成。宇多丸(ラッパー)、Mummy-D(ラッパー/プロデューサー/またグループのトータルディレクションを担う *作編曲家としての名義はMr. Drunk)、DJ JIN(DJ/プロデューサー)からなるヒップホップ・グループ。自他共に認める「キング・オブ・ステージ」。フィジカルとエモーションに訴えかけるパフォーマンスと、当意即妙なトークによって繰り広げられるライブに定評がある。1980年代後半、まだヒップホップが広く一般に認知されるはるか前より「日本語でラップをすること」の可能性と方法論を模索。並行して精力的なライブ活動を展開することによってジャパニーズヒップホップシーンを開拓/牽引してきた。近年はグループとしての活動に加え、各メンバーがラジオパーソナリティーや役者など活躍の場を拡大。結成30周年を迎えた2019年にはアニバーサリー企画としてグループ史上最大規模の47都道府県48公演に及ぶ全国ツアーを敢行、成功へと導いた。
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